こんにちは、最近弊社のブログを見てきてくれるのか、ローター研磨の依頼が時々あります。
弊社では車検時にパット交換とともに少し荒れたローターは研磨をお勧めしております。
もちろん持ち込みや、ローター研磨だけでも承ります。
そんな中で先日失敗してしましました、、、
失敗というよりこんなパターンもあるなと思い記事にしました。
ローター研磨の依頼であるパターンは車ごと来店される、ご自身で外してローターを持込で来店される、中古を購入し、それを研磨に持ち込まれるパターンです。
今回は3番目の中古を持ち込まれたケースです。
初めの2パターンの場合、ユーザー様はローターがどのような状態か認識してご来店されています。
少しひずみがあって、ブレーキがガタガタするとか、表面が荒れてきたので研磨してほしい等何かしらの情報があります。
今回の場合はユーザー様も状態が分からないローターでした、ローターは厚みで使用限度があるので削ってみてやれるところまでやってみますねとお伝えして作業実施しました。
削っているときに違和感はあったみたいですが、一通り削り終えて納品すると、お客様からガタガタ振動が出るとお電話いただきました。
いったん預かってもう一度研磨作業をしてみようと思い、旋盤の職人さんにもいろいろチェックしてもらい、もう一度削ると、ひずみが全然取れていない。
ひずみを取るにはひずんでいる(一部歪んでいる)ところがほかの部分と平らになるまで削るしかありません。
さらに削っていくと徐々にバイト(金属を削る刃)のあたりも滑らかになってきました。
ただ、もう少し取った方がいいくらいでも、すでに使用限度を超えたところまで削っています。
一旦この辺りでやめて、もう一度お車に装着、試運転してみるとまだ多少ブレーキのタッチには違和感があるものの以前より改善しております。
おそらくもっと削ればきれいになると考えられますが、いずれにしても既に使えない厚みまで削っているのでこのローターは使えません。
普段もあまりにひずみが酷い場合は交換をおすすめしておりますが、今回は初めの確認をしていなかったのと、お客様も状態を把握していなかったためこのような結果になりました。
中古ローターの購入は歪があるかないかわかりません、購入は新品をお勧めします。
今回はいい勉強をさせていただきました。
何度も足を運んでいただいたお客様に感謝しております。